1章

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そして 竜は 言う 「俺様が 探偵だから こんな 写真が 何百万の 値が 着くんだ 唯の カメラマンじゃ 稼げ無い 額なんだぞ」 誇らしげに 言う 兄に 舞姨は 呆れて 言った 「名探偵が たかだか 女優の スキャンダルを ネタに するなんて… 竜 あんた 情けないよ…」 「名探偵? そう言うのは 犬も 歩けば的に 行く先々で 難事件が 起きる 奴が なれる 勲章だよ 裏を 返せば 警察から 見れば 疫病神的 存在の 奴なの そんな 度々 難事件なんて 起き無いんだよ 実際は」 呆れる 舞姨に 竜が 一喝した 「高校出て 父さんの 必死の 説得を 無視して 受かった 大学 蹴って迄 『俺様は 探偵になる 難事件で 有れば 有る程 俺様の 頭脳が 疼く 大学なんぞで この頭脳を 使うのは 勿体ない いずれ 俺様が 世界中の 難事件を 解き明かす 名探偵になる』 って 家を 出たのは 誰よ? 竜のバカ!」 舞姨が 怒鳴って 俯くと 竜は 宥める様に 言った 「やっぱり… 世の中 金だ 俺様は それに 気付き 大人に なったんだ」
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