1章

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舞姨は 竜の 言葉を 聞き終える前に 部屋の 扉を 大袈裟に閉め 出て行った 竜は 仕方無く 机の ブリーフケースを 片し 過去の 自分が 解決した 事件簿を 眺めた そして 再び 扉が開き 声を掛けられた 「竜ちゃん? 舞姨ちゃん また 泣かしたの?」 竜の 目の前に 1人の 女が 立っていた 女は この事務所の 唯一の 助手謙秘書の 白鳥菜麗香(シラトリナ レイカ) 麗香は 竜の 恋人でも 在った 「これが 原因の ひとつだよ」 竜は 麗香に 一冊の 週刊誌を 手渡した 「竜ちゃんが 撮った 写真?」 麗香が 写真を 一瞥すると 直ぐさま 竜に 目線を移した 竜が 麗香に 近付き おもむろに 口付けをして 言った 「1ヶ月ぶりの 再会だ…」 そして 再び 激しい キスをした 2人は 抱き合い 身体を くねらせ 激しい キスは 続いた おもむろに 扉が開き 舞姨が 顔を出し 怒鳴った 「言い忘れた 今夜 父さん 60歳の 誕生日だから 竜も 一緒に 祝って…」
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