1章

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扉が 激しい音を 立て 閉ざされた 麗香は 慌てて 竜から 離れ ドアの 向こうの 舞姨を 追った 竜は ドア 押し開け 麗香によって 制止された 舞姨に 手を振り 聴いた 「何だって? 親父が 死んだのか?」 「バカ! お前が死ね!!」 「了解(ラジャー)」 竜が 怒鳴り付ける 舞姨に いつまでも 手を振り 答えた 部屋に 戻り 竜が 麗香に続きを 迫ると 掌で 竜の唇を 押さえ 言った 「1ヶ月なんて あっと 言う間よ 先ずは 竜ちゃんが 居ない間 毎日 尋ねて来た 仕事相手の は・な・し」 麗香は 竜を 制止させ 10数枚の 名刺の束を 机に 広げた 竜は 名刺を 眺め 呟いた 「代議士 黒渕金也(クロブチ キンヤ)の秘書達か… これは 大仕事だな」 「今夜8時に 銀座の いつもの 場所で 待ち合わせ… 今夜 来なければ 話しは 無しだって」 麗香の 言葉を 聴きながら 竜は 麗香を 抱き寄せ 「いつも 場所ね…」 麗香に 口付け 言った 麗香は 拒む事無く 身体を くねらせた
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