恋した瞬間

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会いたい…。   ヒデ君に会いたい…。     そんな想いが日に日に増していった。   でも会えない。 会っちゃいけない。   私とヒデ君が会えば、ヒデ君の奥さんが悲しむ。   悲しむ事は辛い事だから…。       胸が苦しかった。   苦しくて苦しくて…。   私はリアルの世界で余計何もできなくなった。   ヒデ君は昼間は仕事…。   この間まで昼間は龍ちゃと遊んでいた。   でも今は、遊ぶ気になれない…。   苦しくて…切なくて…。   大好きな姪っ子を見ていても悲しくなった。   だってね…。   1歳の姪っ子見てると…。   想像しちゃう。嫌でも想像しちゃう…。     もし、ヒデ君に奥さんがいなかったら…。 私達会えたかな? 会って、いつか結婚もできたかもしれない。 そしたら大好きなヒデ君との子供ができたかもしれない…。   果てしなく想像してしまう。     でも現実は……そんなの絶対叶わぬ夢なんだよね……。   いくら願っても、望んでも、私達の恋愛に未来はないんだよね……。     寂しかった。 悲しかった。 切なくて、私は毎日泣いていた。
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