恋した瞬間

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「ゆい…最近、また元気なくなったんじゃない?」     ある日母親が心配して私の部屋に来た。     「そんな事…ない…」 「でも最近、ただでさえご飯食べる量少ないのに…余計少なくなってない?」 「そんな事ない……」 「ゴルフゲームにもインしてないじゃない…話しによればクラブ…抜けちゃったんだって?」 「……」 「パソコンも最近やる時間減って…何か辛い事でも…」     私の中で何かが弾けた…。     「うるさいっ!!私の事なんてほっといて!!そうだよ、苦しいよ!生きてるのは苦しいっ…!どうして私を産んだのっ!?どうして生きなくちゃいけないのっ!こんなに寂しくて悲しいのにっ…!どうしてっ…!?」 「ゆい……どうしたの…なんでそんなに悲しんでるの……何がそんなに悲しいの…泣かないで……」     お母さんにそんな事言っても仕方がない事くらい分かってた…。   その言葉はお母さんを苦しめるって分かった…。   でも溢れ出した想いは止まらなかった…。     私はパニック発作を起こした…。
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