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しばらく歩き続けると村の方から黒煙が上がっていた。
ルナ
「村の方だわ!」
そう呟くとルナは走りだした。
ダンテ
「待て!」
ダンテの声は届かずルナは走り去った。
ダンテは何か鼻を突く異臭に気がついていた。
血の臭いと死体の腐った臭いが村の方から漂っていた。
ルナが危ない!
ダンテは森の中を走り抜けた。
そして目を疑う光景を見てしまった。
村は焼かれ死体は引き裂かれていた。
目の前にルナが座りこんでいた。
ダンテ
「大丈夫か!?」
ルナ
「お父さんお母さん……」
ルナの目の前には両目を潰され耳を削がれ舌を切り取られ体の皮を剥がされたルナの両親の姿があった。
ルナ
「アナタのせいよあなたが来なければこんな事はなかったはずよ!」
ダンテはうつ向き口を閉じ拳を握り絞めていた。
その拳からは血が流れ落ちていた。
ダンテ
「俺が気に入らないのなら殺せ」
そう言うと剣をルナに渡し両腕を広げルナの前に立った。
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