第二幕: 時はそれでも流れ続ける

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静香「いらっしゃい~。あら舞ちゃん、学校は良いの?」 舞「静香先輩、実は今日先生に買い物を頼まれて。」 この客?は俺と伊藤さんが通っていた専門学校の後輩だ。 俺はギター科だったが、伊藤さんと同じ音楽マネジメント(総合)科である。 舞「八神先輩います?」 静香「八神君は確か今裏でギターのリペアをしているはずよ。呼んでこようか?」 舞「はい!!お願いします。」 静香「八神君~。お客さん~。」 俺「いらっしゃ...西田かよっ。何の用だ!?」 俺は内心コイツが苦手だった。 いかにも考えなしで勢いだけで突っ走る人間だったからだが。 舞「先生に頼まれた物を引き取りに...。 先輩、怒ってます!?」 俺「...。 別に。」 俺が西田と話しているうちに伊藤さんが持ってきてくれた。 静香「舞ちゃん、ここに置いておくね!!」 持ってきたのは、ギブソンのベース(サンダーバード)と、ジムダンロップ製のフレット。 俺「しかし見事なネック折れだったな。何をやったらあんな折れ方するんだ!?」 舞「あはは~...。 つい振りまわして。」 俺「...馬鹿。」
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