第二幕: 時はそれでも流れ続ける

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昼休憩になったので、伊藤さんと近くのファミレスに行った。 俺「...あのアイツと何話してたんすか?」 静香「うーん、学校の事と八神君の事かな。(笑)」 俺はコーヒーを飲みながら伊藤さんの話を聞いていた。 静香「...でね? 舞ちゃんが八神君ってやっぱり近寄りがたいよね~って。 昔と今も全然変わんないよ~って。(笑)」 俺「...俺、変わってないっすか?!」 静香「どうだろうね? 多分あれだよ。 柔道の大会を学校でやった時に八神君ストレート一本勝ちしちゃったから。(笑)」 俺は昔、柔道をやっていたから多少はできた。 ただうちの学校ではみんな相手にならなかった。 静香「決勝戦なんて凄かったよね~。 綺麗に巴投げを決めちゃうんだもん。 うちの科の子達が八神君格好いいって言っていたんだよ。」 俺「そうですか。 別に相手になる奴がいなかっただけですよ。」 そう、俺はあの大会を全部2分以内に決めていた。 他の科の奴らからは、 怖い人というレッテルが貼られたのかもしれない。
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