第一話 カツカツさん

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それは、まだ、私が大学生の時…。   正確にいうと、2006年の冬…卒論の提出間近に控えた、肌寒い季節に起きた。   私の大学は、それなりに偏差値の高い大学。しかも、マンモス大学で、一学年5000人以上の生徒数… もちろん総合大学だから、色んな学科や学部がある。  その中で、私は考古学という物を専攻していた。   歴史という学問は、何故か人気がたかく、倍率も高ければ、それなりの知識を必要とするため、偏差値も高く、それなりに大学側も実力を認めていたので、特別に研究室を7部屋程作ってくれた。   ちなみに、私の所属する学科は一学年70人。…破格の待遇である。
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