prologue~月のない夜~

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ワイシャツの上に羽織られた黒衣のコートは完全防弾性の特殊な金属が編み込まれ肘には鉄板 両手には対刃用ハーフグローブ両足には、かかとと爪先に鉄入りの防音機能に優れたタクティカルブーツ そして腰のガンベルトの真後ろの位置にはCQC(クロス・クウォーター・コンバット近接格闘)用の刃渡り約20㎝位のサバイバルナイフ1本をナイフケースに納めている 更に横の位置には薬莢(やっきょう)が装丁されたマガジンやモラトリアム“など”を収納しているポシェット 準備は万全だ・・・そして俺はサングラスに搭載されている機能である暗視スコープを発動させ闇に消えた。 時刻は23:00丁度・・・月が雲に覆い尽くされ辺りは闇夜の絶好の天候だ。 ミッション開始から5分・・現在俺は廃倉庫群の入り口とは真逆の位置にある東側の塀の上に立ち奴らの警備配置を確認していた。 塀の上に立つなど見つけろと主張していると思うかもしれないがそれにはちゃんとした理由がある 現在この倉庫群の敷地には数m間隔で電灯が設置されてはいるが現在は使用していないため電気が供給されていないのか電灯が付いていなかった。
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