prologue~月のない夜~

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男はそのままもう1人を巻き込む様に吹っ飛び・・・動かなくなった・・・巻き込まれた男は何がおこったのか理解できず唖然としている・・・ そして俺はその隙に男の背後に周り首の動脈を一瞬で締め上げ数時間眠ってもらう事にした・・・ 「・・・・・・・・・・・・」 倉庫の入り口は2種類ある・・・簡潔に言うと自動車使用時や資材運搬時に使うシャッター式か人が出入りするさいに使用する扉式かである・・・俺はまず錆び付いているシャッターに耳を寄せ中の様子を伺う・・・この時シャッターに触れ音が鳴らない様細心の注意が必要である。 倉庫内からはかなりの数の男達の声その中に混じり中国語らしきものや韓国語らしき声も聞こえてきた・・・ 「・・・少なく見積もっても前回よりも多い・・・今回は余り銃は訳にたたないかもな・・・」 俺はそう呟くようにガンベルトの上からガバメントのグリップを撫でる・・・そして意を決し俺はシャッターでは無い錆びて脆くなった扉の方を蹴り破る・・・バゴォォ・・・扉は無残にも宙を舞、俺はそれと同時に一気に踏み込む・・・ 中を見回す倉庫の中は埃臭くバッテリーライトと思われる光で辺りを照らされていた。
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