prologue~月のない夜~

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そんな中川島は自分有利で余裕なのか、にやにやしながら俺に・・・ 「最後に聞きたい事はないのか?今なら何でも答えてやるよ!」 と意地悪く聞いてきた・・・ 「お前はさっき“あの方”と言ったが誰の事だ?・・・何故20件近くも同じような犯行を繰り返した・・・俺達AMCが出動すると分かりきっていたはずだ・・・」 すると川島がおかしそうに笑う・・・実におかしそうに・・・ 「くはは!まぁいい冥土の土産に教えてやるよ!あの方と言うのは御界堂 耶浪(みかいどう やなみ)会長・・・20件近くも事件を起こしたのは、あの方の命令!なんでも八咫烏の実力とやらをを色々調べたかったんだとよ!」 「・・・御界堂・・・」 心底そうに笑いながら本当の情報らしい事を言う川島・・・どうやら俺は確実に殺せるとふんで守秘義務と言う言葉はどこかに忘れて来たらしい・・・そして次の瞬間川島はその笑みを消し話す・・・ 「でもな、最初の一回目・・・あれは普通の取引だった・・・60億もの損失を出したあの取引・・・日本のありとあらゆる馬鹿どもから絞りつくした金・・・あの方が現れなかったら・・・」
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