prologue~月のない夜~

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その光景は正に地獄絵図だろう 激しく燃え盛る麻薬の炎の中、数十人もの男達が苦しみもがいているのだから その中をコートの男が無表情で歩いて行き辺りを確認するように見回す そして足元にあるアタッシュケースを回収し 「・・・無力化・証拠物回収完了・・・」 と呟き外に出る するとそこにはまた数十人のスーツを着た男達が拳銃を構え倉庫の入り口を囲む用にして待ち構えていた どうやら違う箇所の警備をしていたがこの騒ぎで集まってきたらしい 「おい、貴様!何やらかしとんのじゃ!!」 すると1人の男が怒りにもえた表情で2~3メートルの距離まで近づいてくる その瞬間コートの男はスーツの男との距離を卓越した運動能力で一瞬で詰め 「・・・迂闊に近づかない事だ・・・」 一言呟くとその男を盾にしながら包囲網を突破した。 そして冒頭へつづく・・・
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