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一定間隔に設置されたLEDの白い光を放つ電灯、無機質なコンクリートが剥き出しの壁とリノリウムの廊下そしてその奥には大きめな外開きの2枚扉・・・俺は今この組織のトップである人物の部屋の前にいる。
「入れ」
部屋の前にはH&K G36(アサルトライフル)を小脇に抱えた眼孔鋭い軍服を着た2人が警備をしている。
2人はその声に従い小脇に避け扉を開く。
ガチャ・・・すると目の前におよそ書斎を連想させる20畳ぐらいの広さの一間と奥の方に大きめの机と黒い革の椅子に座った50歳前後の人物が見える。
「・・・失礼する・・・」
俺はそう一言、言い室内に入り回収したアタッシュケースを机に置き、部屋の中間位置に立ち位置を決め総理の言葉を待つ。
「ご苦労だったNo.7」
このやりとりで“組織”の実態が少し見えてきただろう。
もう隠す必要はあるまい
そう、彼が所属している組織は国家直属特務保安防衛強襲隊 a mythical crow 通称アンクまたの名を・・・八咫烏(ヤタガラス)と呼ばれている
いや正確には呼ばれるだけの認知度は無い、表(おもて)の世界では・・・
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