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部屋の片隅から黒い固まりが俺達に少しづつ寄ってきたのだ…
剛「なんだ…あれ」
敬太「知らねぇよ、でも気持悪い」
剛と敬太は目を凝らしてみた…その瞬間に
敬太・剛「…」声がでなくなった
黒い固まりは何人もの皮膚が焼けただれた人間の固まりだった…中には子供や女性の姿もみえた。小さなか細い声で「もっと生きていたかった」「熱いよ」「痛い…助けてくれ」など悲痛な声が耳に入ってきた
二人は後退りながら声にならないながらも必死で拝んだ…時間にしたら十分もたってないだろう…いつの間にか霊達は消えていた
剛・敬太「助かった…」
二人は一睡もできず朝をむかえフロントに昨夜の状況を説明した。するとフロントは「でましたか…」といった毎年この日にでるんですよといいはなち理由を聞くと昨日は東京大空襲があった日で近くの墨田川に飛込んで亡くなった人達が成仏できなくてでてくるんですよ。と言う。
俺達はその日のうちに宿泊キャンセルし別の旅館に泊まることにした…
俺達は戦争を知らない…でもだからこそ起きたことを忘れてはいけないと思う…
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