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見知らぬ場所に1年も…
母と離れたくないわけじゃないし、学校の友に逢えなくなるのが嫌でもない。
ただ
僕は夏海と過ごした土地から離れることが
夏海とよくデートした公園や映画館があるこの尼崎から離れたくなかった
僕は半分泣きそうになりながら
僕「いやだ…夏海と離れたくない」
涙で見えなかったけど
母も泣いていた……
声が泣き声になっていたから
母「ごめんね……でも、夏海ちゃんもアナタが健康になることを祈ってくれてるはずよ?」
母は僕を抱き締めた
そして優しく頭をなでてくれた
僕は……号泣した…
僕「ウ…ウウ…わ、わかった。行く……病院」
母はとても優しい声で
母「ありがとう」
僕「……学校は?」
1年も学校いかなくていいのかな?
内心期待していた
別にイジメられてたわけでもないし、
友達がいなかったわけでもない。
ただ学校が嫌いだった。
やる気の無い先生
言うことを聞かない生徒を理由も聞かず殴る先生
自分の事しか考えない先生
そんな先生ばかりの学校に行きたいとは思わない
だから1年も学校に行かないで良いなら嬉しい
あ……中学って義務教育だったような
入院してる人はいいのかなぁ?
僕は少し期待していた
が……
母は僕の考えを見抜いていた
すこし呆れた顔をして
母「残念ながら長期入院の子供が入学できる院内学校に転入することになるわね」
……やっぱり
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