無駄な頑張りと欲の無さ

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こっち、と言われて、引っ張られるがままについて行く。 部屋から出てカードを翳すと、鍵の開閉めが出来る事を教えてくれた。 『スゲー…何この機械。』 見た事も無い鍵の掛け方に見惚れていると、グイッと手を引っ張られた。 「ちょっと急ぐぞ。」 『は?なん…「会長のコスプレタイムが始まるからだ。」』 …は? こすぷれたいむ? 訳が解らない。 急ぐと言った割には、悠李はどことなく楽しそうな表情を浮かべている。 …ていうか、会長はそんなキャラには見えないんだけど…。 矛盾と疑問で頭をいっぱいにしながらも、俺は悠李のペースに合わせて後ろをついて行った。image=100872984.jpg
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