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こっち、と言われて、引っ張られるがままについて行く。
部屋から出てカードを翳すと、鍵の開閉めが出来る事を教えてくれた。
『スゲー…何この機械。』
見た事も無い鍵の掛け方に見惚れていると、グイッと手を引っ張られた。
「ちょっと急ぐぞ。」
『は?なん…「会長のコスプレタイムが始まるからだ。」』
…は?
こすぷれたいむ?
訳が解らない。
急ぐと言った割には、悠李はどことなく楽しそうな表情を浮かべている。
…ていうか、会長はそんなキャラには見えないんだけど…。
矛盾と疑問で頭をいっぱいにしながらも、俺は悠李のペースに合わせて後ろをついて行った。
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