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この寮の成り方がよく解らない。
いや、でも庶民っぽいグッズが一つでもある方が安心かもしれない…
…っつーかなんで悠李はこんなに包み隠さずキッパリスッパリハッキリ言うんだ?
返って対応しづらいよ…
「で、寝るんだろ?一緒に。」
『え?は?い…一緒って部屋がでしょ?』
話を戻されて戸惑う俺。
そんな俺を余所にサクサク話を進めて行く悠李。
「ん―?編入のお前の分はまだ無いんだ、だから暫く俺と一緒。」
『へ?でも、ベッド一つじゃ…』
「あ?当たり前、ベッドもまだ無い。」
(い、嫌だ…。待て、俺今まで複数人と一緒に寝たことなんてあったか?‥いや、無い。何故なら俺は修学旅行関係はお金の問題で一切行かなかったからだ。
なのに何故!この歳にもなって誰かと同じベッドで寝なきゃならないんだ!?無理だろう、流石にこれは俺には無理がある!)
そんな静の心の叫びとは裏腹に、悠李は一人優越感に浸っていた。
(ホントは一緒に寝たいが為にベッドを頼んで無いだけだなんて、流石に今は言えないし。)
総ては悠李の思惑通りに進んでいたのだった。
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