第六章 俺の戦い

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猟斗の言葉に、リーリアは押し黙る。   彼はその様子に、ばつが悪そうに舌打ちをして掴む手を解放した。   腰が抜けていたのか、リーリアはその場に座り込む。   「リーリア。何があったかはわからねぇけどさ。そんな自分を責めんなよ」   猟斗は悪かった、と悪びれた様子で言葉に付け足す。   リーリアはそれでも押し黙ったままで、猟斗はベッドに座ってその様子を見ていた。   「……そうだ、リーリア。さっきの質問の答えだけどよ」   しばらくの沈黙の後、猟斗は思い出したようにリーリアに言葉を掛ける。   その内容が気になったのか、彼女は一瞬反応を見せた。   「俺は……」   その先、猟斗は何を言って良いのかわからなかった。   ただ自分の想いを吐き出せばいい。   だけど、それは今素直に言っていいものかと悩んだ。   しかし、猟斗は口にする。   自らの想いを吐き出す。   「リーリアのこと、好きだ。ただし、仲間としてな」   「そっ……か」   猟斗の言葉に、リーリアは力無く答える。   「……ここからは独り言だ。リーリアは何も聞いていない。聞こえてない。オーケー?」   「…………うん」   そして、そのまま続けざまに言った彼の言葉に、疑問を覚えながらもリーリアは首を縦に振る。   ここから、猟斗は想いの全てをリーリアに伝える事にした。   独り言と言ったのは、ただ恥ずかしかったからである。   猟斗は咳払いをすると、盛大な独り言を始めた。
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