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そんな事が起きてから、二日間が経った。
その二日の内。落ち着きを取り戻したリーリアに、アルバスの事を聞いた猟斗は、驚愕させられる。
(あのアルバスさんが……。それは、確かにショックだっただろうな)
リーリアは、フレイヤにも猟斗と一緒に教えていた。
ヴァルキリーは、所在がわからずその場にはいなかった。
「私ね。もう兄さんを追いかけるの、やめようと思ってるんだ」
その説明が終わった後、リーリアはそう言って真剣な表情になる。
その言葉に驚愕させられた猟斗は、いいのかと尋ねた。
「うん、それにさ。考えてみれば、ただ単に私のわがままだもん。猟斗達を巻き込むわけには……ね」
「私は別に、構わないのですよ?」
「ううん、駄目なんだ。それにね。私、レジスタンス入ろうと思ってるんだ」
「レジスタンスに……か?」
リーリアの言葉に、猟斗は驚かされる。
「うん。だって、レジスタンスにいれば人助けも出来るし。それに、もしかしたらだけど兄さんの情報が入るかもしれないし」
生き生きとしながら話すリーリアの姿に、猟斗は溜め息を吐く。
しかしフレイヤは目を輝かせ、リーリアの手を取った。
「リーリアさん!」
「な、何?フレイヤちゃん」
いきなりの事に、リーリアはおどけながらフレイヤに尋ねる。
「一緒に頑張りましょう!!」
「はい?」
「な、ななな……!」
フレイヤの突然の言葉に、リーリアは呆けさせられ、猟斗は再び驚かされる。
フレイヤは相変わらずキラキラと瞳を輝かせ、リーリアの手をギュッと握り締めていた。
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