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「淡い雷敵を射て、迸る閃光駆け抜けよ」
その頃、ヴァルキリーは一人で五人を相手にしていた。
迫り来る攻撃を、ものの見事に回避する彼女は、魔剣・ブレイブブレイドに魔力を込めながら詠唱をする。
その最中、ヴァルキリーは肩の力を抜き、相手を見据えた。
「死ねぇぇぇぇえ!!」
その中で、敵の一人が両手に持ったダガーを構え走り込んで来る。
しかし、ヴァルキリーはそれにも動じず武器を振り上げ、一歩前に足を踏み出した。
「猛る稲妻、焼き払え!魔剣技!ライトニングブレード!!」
詠唱を終えると同時に、ヴァルキリーの振り上げていたブレイブブレイドに稲妻が走り始める。
そして彼女がそれを振り下ろすと、刃の延長となった雷が敵に襲いかかった。
まず、ヴァルキリーに向かって走り込んで来ていた敵はそれに巻き込まれ、逃げ遅れたらしい二人の敵が感電する。
「逃がさない。雷来召喚、神の槍!」
残りの敵を倒すため、ヴァルキリーは左手を掲げ、空に魔法陣を展開する。
二方向にライトニングブレードを避けた残りの敵二人はそれに気付き、挟み撃ちといった感じでヴァルキリーを止めに掛かってきた。
しかし、ヴァルキリーの詠唱は速かった。
「唸れ天災、砕けよ大地。我が御名の下、敵を貫き焼き払え!サンダージャベリン!!」
ヴァルキリーが詠唱を終えた瞬間、空に展開していた魔法陣が輝きと稲妻を放つ。
そして、その稲妻が二本の槍を象り形成すると、彼女を襲おうとしていた二人へと飛んでいった。
高速で飛んで行くそれに、呆気なく二人は貫かれる。
そして、ヴァルキリーは自分が担当する敵を、全滅したのであった。
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