第七章 猟斗と一緒

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「終わったぁ……」   緊張の糸が切れたのか、猟斗はストライクリレイピアを鞘に納めると地面に座り込む。   額に汗が吹き出し、彼はそれを服の袖で拭った。   そんな中で、ヴァルキリーが駆け寄ってくる。   その手には、食料や日用品をしまい込んだバッグがあった。   「お疲れ様。猟斗」   「お前もな。っで、どうするよこれから」   すっかりと夕暮れ時になり、紅に染まる空を見上げながら、猟斗は尋ねる。   ヴァルキリーは猟斗の隣にバッグを降ろすと、中から救急箱を取り出した。   「どうするって……。とりあえず、歩いて向かうわよ。はい、動かないで~」   猟斗の問いに答えながら、ヴァルキリーは救急箱から消毒液と布巾を取り出す。   そして、彼女は猟斗に出来た傷を治療し始めた。   「ちょ、ヴァルキリー!恥ずかしいから止めろ!」   「うっさいわね~。せっかく私がやってあげてるのよ?感謝をしなさい。感謝を」   頬を朱に染めながら、猟斗はヴァルキリーから離れようとする。   しかし、彼女はそれを許さず、口をへの字に曲げながら彼を座らせた。   「つか、歩いて向かうったって。まだそこそこ距離はあるだろ?」   「でも、戻るよりは近いわ」   猟斗の問いに、ヴァルキリーは消毒液で湿らせながら答える。   その後、彼女は彼の傷にそれを当てた。   「っつ……。にしたってよ。寝泊まりどうすんだ?」   「勿論野宿に決まってるわよ」   ヴァルキリーは言って、包帯を巻き始める。   「野宿って、マジかよ……」   右腕を差し出し、包帯を巻かれながら猟斗は左腕で額を押さえる。   そして、溜め息を吐いた。
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