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二つの世界が繋がり、生まれてから既に二ヶ月近くが過ぎた。
そして、それをいち早く理解した執行者は、事を起こし一気に増長していた。
「カイザー様。ようこそいらっしゃいました」
「ん、お勤めご苦労。で、みんなはもう大講堂の中かい?」
そしてここは、この世界のどこかにある洋館。
その中に、執行者が誇る十二真皇神の一人、カイザード・ディスタリメントは訪れていた。
彼は、迎えてくれた青髪紅眼のメイドに尋ねる。
彼女が静かに頭を縦に振ると、カイザーは礼を言って歩き始めた。
「まさか、あの人が収集をかけるなんてね……」
そう呟いて、カイザーは薄ら笑いを浮かべる。
長い廊下を一人歩きながら、彼は今までの事を振り返った。
(猟斗…………犬飼猟斗……。彼は、危険かもしれないな)
アークデーモンを召喚したあの日、カイザーは自分自身に苛立った。
失敗。それが何よりも許せなかった。
そんな中で、猟斗の放った覚醒の光り。
アークデーモンを倒したその力が、彼には危険に思えてならなかった。
「くくく…………でも、楽しくなりそうだ!!」
カイザーはニヤリと笑いながら呟き、心を踊らせる。
そして、たどり着いた大講堂の扉に手をかけ開いた。
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