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「アルトメイカー。あんたはどう思う?今回の収集は」
そんな中で、カイザーが席に座るのを見ながら、額にバンドを結んだ白髪の少年が、隣の席にすわる少ししわのある男に尋ねる。
久我原燈谷。それがこの少年の名前だ。
その問いに対し、灰色髪をオールバックに纏め、サングラスをかけた彫りの深い顔立ちの男性は、口を開いて答えた。
「私としては、恐らく大々的な侵攻作戦についてだと思う。前回それについて話合っていたしな」
男の答えに、燈谷は暇そうにあくびをしながらそうかと答える。
そんな折、燈谷の腕の裾を隣に座っている、金髪の少女が引っ張った。
まだ幼さが残る顔立ちに、虚ろな、右が緑色、左が黒の瞳が彼女の特徴である。
彼女はその瞳を燈谷に向け、その小さな桃色の唇を動かした。
「……大事な……事です。ちゃんと……してください」
「わ、わーったよ。イヴ。殺気放つな……」
少女、イヴ・ヴァレンタインの言葉に、燈谷はばつが悪そうに答える。
それに対しイヴは引っ張る手を離し、その膝の上に置いた。
燈谷は左手で頭をかく。
そんな時、一人の男性が扉を開けて中へと入ってきた。
「諸君。よく集まってくれた。感謝する」
背中に巨大な鞘に収まった剣を背負い、無精髭を生やした彫りの深い顔立ちの男性は、そう言って奥へと歩いて行く。
白銀の鎧に付けられたマントを翻し、男は王座のような椅子に座った。
どうやら、彼がリーダー格らしい。
「待ってたぜ大将!キキッ!」
「少し言葉を慎めば。ヘル・ヘル」
男が座ったと同時に、席に座っていた黒い髪の毛を伸び放題にさせた、猫目の青年が声を上げる。
それに対し、その隣でガムを食べている青髪の少年が咎めた。
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