序章 十二真皇神也

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「くくくくく…………はーっはっはっはっは!!血湧き肉踊るぜぇぇえ!!!」   「まったく、何で僕がお前と同じグループ何ですか……」   「ふふふ……文句言わないの」   作戦の説明が終わり、その内容に従って、彼らはグループを作っていた。   ブレイズ、レイラ、カイザーの三人は同じグループらしい。   「うひゃひゃひゃひゃ頼むぜ!二人とも!!」   「うひゃひゃひゃひゃ!こちらこそ!!」   「…………うるさい」   同じ笑い方をするヘルとマハジャに、困った表情でクルツは呟く。   この三人もまた、同じグループらしく、談笑していた。   「さて、これにて会議を終了する。各々は開始の日まで待機しているように!!アルトメイカー。火を」   「了解した」   男のかけ声に、十二真皇神達はそれぞれの返事をする。   そして、彼の頼みでアルトメイカーは自らの手に火を灯した。   「これは極秘事項だ。皆、アルトメイカーに寄りその紙を燃やせ」   続けた放った彼の言葉に従い、彼らは持っていたプリントを火にかける。   そして、全ては内密に、彼らは大々的に動く事になった。       「うし、ついたぁぁあ!!」   そんな事を知るよしもなく、アホ毛を風に靡かせる黒髪の少年が、アリアの港に降り立つ。   それに呆れるように、その後ろで毛先の方が黒く、残りが白髪の髪を右手で押さえる少女が立っていた。   「ちょっと!観光に来たわけじゃないわよ猟斗!!」   「いいじゃねぇかリーリア。それにしてもすげーなここは!!」   水上都市アリア。それは、陸に囲まれるように出来た、海と繋がる巨大な湖畔にある町である。   移動手段は小舟であり、町の中には道路の代わりに水路があるのだ。   そして、猟斗はその町に興奮しながらリーリアに言葉を返した。   「まるで田舎者じゃない……ほら、早くホテルでも探しに行くわよ!!」   「わかったわかった!んじゃ、早く行こうぜ!!」   呆れたままの彼女の言葉に、猟斗は返し走りだす。   そして、彼らの新たな旅はここから始まるのであった。
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