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117
私が中学3年の時だと記憶してます。
ある晩、私はテスト勉強の為、自宅の1Fの応接間にこもっていました。
家族は出掛けていたので、その夜は自宅には私一人でした。
テスト勉強がはかどらないのでTVのスイッチを入れ、一息つく事にしました。
しかし、TVの電源は入っているものの一向に画面がうつる気配すらありません。
何度も入り切りを繰り返しているとなにやら画面が赤みを帯びてきました。
が、それはほんの一瞬だけでやっと画面が正常に映し出されました。
しばらくして某番組の中で『学校で噂されている怖い話』というコーナーが始まりました。
そのコーナーの中で「恐怖のダイヤル117」という話が紹介され、私は興味深くそのコーナーを見ておりました。
話の筋はこうです。深夜0時に117番に電話をすると時報ではなく女の呻き声が聞こえる…と。
早速試してみたくなりました。
内心かなり馬鹿馬鹿しくは思っていたのですが、好奇心旺盛な性格がそうさせるのでしょう。
深夜0時丁度。私は受話器を取り117を押したのです。
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