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、川で洗うと中身が流れちゃうし…でもね、いい方法思いついたんだ!」「ふ、ふ~ん。そうか。楽しみにしてるよ」翌日。迎えにきた母と、東京に帰るべく畦道を歩いていると、そいつは走ってきた。「はぁはぁ、間に合ってよかった…これ、約束のお土産…一番綺麗に出来たやつ持ってきたんだ…こうやってるとね、ちっちゃくならないし、綺麗なままなんだ…じゃ、また来年来てね!きっとだよ!」それだけ言うと、自分の口から何かをぽんっと吐き出し、俺の右手にそっと乗せた。そして走り去った。「こちらでできたお友達かしら?何をいただいたの?」硬直している俺の右手の上にあるものを覗き込むと、母は絶叫した。その翌年、俺は田舎に行かなかった。いや、それ以来一度も行っていない。だから、そいつがどうなったのか全く知らない。でも、俺の机の引出しには、大人になった今でもあの「お土産」が入っている。干からびた緑色の猫の目玉が。
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