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ブラジル~キラーボクセ・アカデミー~
ガンタレイ・キラーを擁し、他にも世界中に強豪を送りだし、『悪魔の巣窟』と呼ばれる世界屈指の格闘技ジムである。
ジムのメンバーの団結力は凄まじいものがあり、特にMAM王者として君臨し続けるガンタレイ・キラーは、彼等全ての憧れであり、尊敬の対象であり、自らの誇りのような存在である。
そしてここに一人、リュウトに対して、恐ろしいまでの敵対心を持った男がいた。
『マウリシン・カイザー』。
既にMAMのリングで3戦して3KO勝ちを収めており、ガンタレイをして「自分の次にMAMのミドル級王者になる男」と言わしめる逸材である。
ジムでは、カイザーがスパーリングを行っている。
試合さながらの気迫のカイザーに、次々と若手がダウンしてゆく。
「どうした?もう誰もいないのか?そんなんじゃいつまで経ってもガンタレイのようにはなれないぞ!」
全ての事に苛立ちながら、カイザーはサンドバッグを打ち始める。
今まで数人の有望な若手を相手に、激しいスパーをしていたとは思えない程、サンドバッグを打つ音がジム内に響き渡る。
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