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「私は…許せない。絶対にあの男をこの手で叩き殺す!!」
カイザーのサンドバッグが激しく揺れる。
そこに、当の本人でもあるガンタレイが現れた。
「気合いが入ってるな、カイザー。」
ガンタレイは以外な程アッサリとしていた。
「あ…ガンタレイ!ガンタレイは悔しくないのですか!!?
私は…堪えられない…。あの男を今すぐにでも叩き潰したい!!」
ガンタレイを前にしても、カイザーの怒りは一向に収まる気配はない。
「カイザー。これは私が神に与えられた試練だ。
この試練は私自身の手で解決せねばならない。
今さっきMr.宮沢から連絡が入り、あの男との正式な試合のマッチメイクの依頼が来た。
私にとっても望む所だ。
もちろん二つ返事でOKしたよ。早ければ三ヶ月後には、私の汚名は晴らされる。
だからお前がそんなに気にする事は無い。」
ガンタレイがカイザーを優しくなだめる。
そして、その眼は既にリュウトとの一戦へと向けられていた。
しかし、カイザーの気は収まらない。
「あんな奴、ガンタレイが出るまでもない!
この俺で充分です!!」
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