刺客

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ガンタレイの真剣な眼がカイザーを射抜く。 「お前は…俺がマグレでああなったと思ってるのか…?」 その眼に、一瞬カイザーも動きが止まった。 「もう一度言う…。これは『私自身』の問題だ。 もちろんジムにも迷惑をかけた。だが、他の誰も関わってはいけない『私自身』の問題なんだ…。 そして、あの男を舐めてかかったら痛い目にあうことを一番よく知ってるのも『私自身』だ。 …わかったら、今後あの男に関わるな。いいな?」 厳しい表情のまま、カイザーの肩に手を置くと、ガンタレイは静かにジムを後にした…。 「…マグレ…。俺だってあの男が只者ではない事位分かってる…。 だからこそ…自分があの男と闘いたいんだ!!」 カイザーは実力的には、既にガンタレイ以上かもしれない。 それでも、偉大な王者ガンタレイに対する尊敬の念は、いささかも衰えてはいない。 「これ以上…ガンタレイの名誉が傷つくのは、俺が絶対に許さない…。」 そして、この時既に、カイザーはある決意をしていたのであった…。
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