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「さてと…んじゃ行くか。」
革製のパンツとジャケットに身を包み、リュウトが愛車のハーレーに腰を降ろす。
今日は宮沢との合同で、MAMへの参戦記者会見が行われる。
当然マスコミには発表済みであり、まだ正式な会見の前ではあるものの、 今回のリュウトの参戦には概ね肯定的な意見が多数を占めている。
その、最も大きな要因は、当の被害者であるガンタレイサイドが、一切文句を言って来ていないというのが挙げられるだろう。
そして、それは、リュウトとガンタレイの因縁の一戦の実現を連想させ、マスコミ・ファンの間で、早くも噂されているのである。
何にしても、ここまでは宮沢の…MAM側としての状況は、全て好転的に進んでいると言えた。
そして、それはリュウトにとっても、当初からの予定通りの展開であった。
「…なんか、上手く行き過ぎて怖い。やっぱり俺ってラッキーマンだね☆」
鼻唄混じりに愛車のエンジンをかけ、会見会場へと向かうのであった。
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