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「え~、彼、冴木君は激励のつもりが間違って伝わってしまったらしく、自分の身を守る為にやむを得ずああいう行動を取ってしまったという事ですし、それに対してガンタレイ側と致しましても、試合終了直後という事で興奮状態にあり、激励の言葉のハズが挑発に聞こえてしまい、王者として浅はかな行動に出てしまったという事で深く反省しております。
よって、この件に関しましては既に両者の間で和解が済んでおります。」
一部脚色しつつも、最後は宮沢が物事を収集に向かわせた。
ただ、それで納得する程マスコミは甘くない。
今の会見で見えた矛盾点等に対しての質問が容赦なく飛ばされる。
しかし、宮沢はそれらの質問には適当に返答しつつ、会見を進行させていく。
(まだ来ないのか…)
時計を見ると、開始から既に5分が経過している。
その時、入口のドアが開いた。
(先に知らせろと言っておいたのに…)
ドアの方を見てみると…。
中田がこちらに近付いてくる。
「社長…宮沢さん。一生の頼みがあります。俺にあの銀髪と闘らせて下さい。」
突然の出来事に、宮沢も、幹原も、そしてマスコミも驚きを隠せなかった。
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