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翔太は無事にマヨネーズを買えたらしく、手にスーパーの袋を持って出てきた。
そして、おいらと一緒に家に帰る途中だった。
「翔太だ!」
数人の男の子が現われた。
翔太と背が変わらないから、同じ幼稚園のヤツだと思う。
「翔太!翔太!泣き虫翔太!」
「ママがいなきゃ、何にもできませ~ん!」
男の子たちは、翔太をからかう。
翔太は顔を真っ赤にして、うつむいている。
おいおい・・・。
おいらの時と態度が違うじゃないかよ。
ガツン!と言ってやれよ!
ガツンと!
「泣き虫翔太の犬も、絶対泣き虫だぜ!」
「試しに蹴ってみようぜ!」
男の子たちの視線が、おいらに向いた。
おいおい・・・。
おいらは関係ないだろ!
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