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すると、男の子の一人がおいらに向かって、石を投げてきた。
その石は、おいらの頭に当たる。
「キャンッ!」
柄にもない声を出し、おいらはたじろいだ。
飛び道具はなしだぜ~~~!
てか、頭痛ぇ~~!
翔太は怖くなったのか、マヨネーズもおいらもその場に置いて、逃げ出した。
お、おいおい!
翔太っ!
自分だけ逃げんなよ!
「翔太が逃げたぞ!」
「泣き虫翔太だから、ママのところに帰ったんだよ」
と男の子たちは笑った。
おいらも、多分ママさんのところに帰ったんだと思うぜ・・・。
翔太がいなくなった。
つまり、標的はおいらだけ。
男の子たちは、石を何個も何個も、おいらに投げてきた。
「キャンッ!」
おいらは、声をあげることしかできなかった。
逃げようにも、投げてくる石の量が多すぎた。
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