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▼三分後
ようやくクラスに静寂が戻った。
実際はキュリアスの爆弾で大騒ぎになったクラスメイト達(暴徒)が担任のリールに鎮圧されて静かになった。
男子生徒の数人は、しばらく再起不能だろう。
「じゃあ、自己紹介も終わったみたいだから席に着いてもらうわ。
席は……フェルフォードの隣りが良いわよね……………でも席が一つしかないか…………パウディン、あんた、どっか行きなさい」
パウディン〓トーマ。
「ちょ! 先生、僕達“親友”を離ればなれにする気ですか!?」
「やった~!」
「この薄情者!!」
「ハイ、そこまで……けど本当にどうしようか?」
「それなら大丈夫です」
「?」
「ダーク」
ダークが、そそくさと姉の側に駆け寄った。
「じゃあ姉さん、“入るよ”」
「うん」
ダークがキュリアスの背中にピッタリくっついたらダークの体がキュリアスの背中に飲まれ始めた。
最初に下半身が全て飲み込まれてダークの上半身がキュリアスの背中から生えているみたいになった。
その姿はまるで……
―――ダブル・フェイス
思わず、この言葉が浮かんだ……が、森の会話からコイツが悪い奴じゃない……と言い切れるかは疑問だが良い奴だと俺は思った。
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