第一話:双子の転校生

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▼三分後  ようやくクラスに静寂が戻った。  実際はキュリアスの爆弾で大騒ぎになったクラスメイト達(暴徒)が担任のリールに鎮圧されて静かになった。  男子生徒の数人は、しばらく再起不能だろう。 「じゃあ、自己紹介も終わったみたいだから席に着いてもらうわ。  席は……フェルフォードの隣りが良いわよね……………でも席が一つしかないか…………パウディン、あんた、どっか行きなさい」  パウディン〓トーマ。 「ちょ! 先生、僕達“親友”を離ればなれにする気ですか!?」 「やった~!」 「この薄情者!!」 「ハイ、そこまで……けど本当にどうしようか?」 「それなら大丈夫です」 「?」 「ダーク」  ダークが、そそくさと姉の側に駆け寄った。 「じゃあ姉さん、“入るよ”」 「うん」  ダークがキュリアスの背中にピッタリくっついたらダークの体がキュリアスの背中に飲まれ始めた。  最初に下半身が全て飲み込まれてダークの上半身がキュリアスの背中から生えているみたいになった。  その姿はまるで…… ―――ダブル・フェイス  思わず、この言葉が浮かんだ……が、森の会話からコイツが悪い奴じゃない……と言い切れるかは疑問だが良い奴だと俺は思った。
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