第一話:双子の転校生

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 結局キュリアスの席はダインの隣りの席(ダインとトーマが占領して居た三人掛けの長机の真ん中)になった。 「いや~、キュリアスちゃん可愛いね~  髪も長くグギュ~~!」  早速、キュリアスに手を出したトーマがキュリアスの背中から出いるダーク(上半身のみ)に首を軽く絞められながら持ち上げられた! 「ダーク!?」 「良いんだよ姉さん。  こう言う痴漢野郎には痛い目を」 「み、見……える……綺麗な……かわ――――――」 「!!! ダメ! 言う事を聞かないと怒るよ」 「!! ご、ゴメン、姉さん」  ダークが慌ててトーマを解放した。 「ゴホゴホ……今日だけで二回も“綺麗な川”を見ちゃったじゃないか」 「ゴメンなさい」  トーマに深々と頭を下げるキュリアス。 「そんなに良いよ、その優しさが嬉しいから」 「ほら、ダークも謝って」 「・・・悪かった」  姉には従順なダークがかなり素直に謝った。
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