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声のした方に向かうと段々、緑色の光が溢れる場所が見えて来た。
▽緑に輝く大樹
目の前に立つ大樹全体から見ているだけで心が安らぐ淡い緑の光が出ている。
「どうして光ってるんだ? 魔力を帯びているとは言っても光るのはオカシイだろ」
返答が帰ってくるわけでもないのに大樹に向かって疑問を投げ掛けてしまった。
―――私が魔術を掛けたからですよ?
「?!」
突然、声がして辺りを見回した。
「上です」
上を見上げると“小さい女の子”が大樹の枝に座って居た。
「ダブル・フェイスか!?」
「?」
「いやっ待てよ……」
俺の言葉に対して首をかしげる女の子の身長は140有るか無いかの少女だ。
ダブル・フェイスは噂によると身長2m弱のハズだから……と言うか、胴体が一つしかない。
それに良く見ると凄く可愛い・・・いや、待て待て俺!
こんな自分より歳が離れていそうな少女に対して凄く可愛いとか! さすがにマズイだろ!
よし、平常心、平常心を保つんだ、ただ疲れてて気の迷いが有っただけだ。
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