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ディアとの時間は疲れる
だが、捨てがたい
自分でもどっちなのかどうか分からない
やはり中途半端な関係だ
ディアが妙な話を切り出す
「Diggyちゃんの部屋にある石って何なの?」
石?…あぁ、あれ。それは…
「それは、貰いモノ。貴重なモノだからって透明の箱の中にあんの。触ればバチが当たるとか」
「うわっ、Diggyちゃんそんなの信じてんの?」
小馬鹿にしたような微笑
そのおかげで籠った声が耳に届く
「そんなことねーよ」
夜道を歩く二人
小さなこの町には人目もなく、静かであった
石か…父さんが珍しく真剣な顔して言っていた
ついに信じてしまって
預かることになった
触ればダメ…ダメとは?
ダメにはプラスもマイナスの意味もある
このダメはダメ(マイナス)なダメなんだろ
そうこうしてる内にディアとの時間はとっくに過ぎていた
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