僕たちは真剣だった

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マサルはキョウイチの両肩をガッシリとつかみ、 「ここは任せて、行ってくれ‼」 と、しっかりと言った。   「わかった…すまん❗」 と言うと、意を決して、クルリときびすを返し、駅に向かって走りだした。   マサルの気持ちを無駄にしないように、電車に間に合うように…。   キョウイチの姿が見えなくなって、マサルは覚悟を決めた。   どんなことになろうとも、逃げも隠れもしない。キョウイチの代わりに自分が受けとめなければ…と決意して、オジさんに向き合った。   小雨はまだ止んではいなかったが、マサルの気持ちには、すかすがしさがあった。
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