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「何なら駅まで、僕が送るよ」
とマサルは名誉挽回をはかる。
運動神経が鈍くても、練習して運転ができるようになったのだから、と思った。
「マジ?助かるわ~」
とキョウイチも喜ぶ。駅までバスで30分以上。料金は350円もかかるのだから。
「ついでにオレも乗せてってくれや」
とヒデオも便乗を求める。
「あれ?ヒデちゃんも行くの??」
とマサルは、ふと疑問に思って、尋ねた。
「オレは行かない。キョウイチを送ったら、オレを家まで送ってくれ。この雨の中、20分も歩きたくない。」
いつもは自転車でキョウイチ邸に来ているのに、雨だから歩いてきたらしい。
こうして3人は、キョウイチの部屋を出た。
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