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「俺はちゃんと自分のこと考えてるよ。」
今夜はいつもの俺とは違い、真剣だった。
「オーナー…」
「お、俺はお前のそばにいたいんだ。
これから先もお前と聖也のそばにいさせてくれないか?」
「オーナー…それっていったい…?」
「俺はお前のことを愛している。」
「オーナー…」
エリカは突然の俺の告白に驚き戸惑っていた。
「驚くのも無理ないよな。
俺とお前はひと回りも年が違う。
それに俺自身この気持ちに気付いたのが、潤くんが亡くなって一年ほど経ってからだし、もしかしたらもっと前からお前のこと思い続けてたのかもしれないな。」
エリカは少しの間、黙りこみ考えてから言った。
「オーナー、アタシ…潤のこと忘れることなんて出来ない。
だからオーナーの気持ちを受け入れること出来ません。」
彼女の言葉は俺の中で想像していた。
潤君を忘れるなんて無理だとわかっていた。
「誰が潤くんを忘れろって言った?
忘れる必要なんかないさ。」
「でも、それじゃ…。」
潤君には勝てない。
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