プロポーズ

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俺たちは動物園を出ると、潤君が眠っているお墓に向かった。      途中花屋に寄り、スィートピーの花束を買った。     お墓に着き、俺たちは手を合わながら、俺はお墓に向かって言った。     「潤くん、君は絵里にたくさんの幸せをあげたよね。 正直、君にはかなわない。 でも君に負けないぐらいに絵里と聖也を大切に思ってるんだ。 これからは俺が二人を守る。 そして君がしようと思った銀座のお店、俺が代わりに絵里を支えるから。 安心して俺に全て任せて欲しい。」     エリカも目にいっぱい涙を浮かべながら、お墓に手を合わせた。     「パパもママも悲しいの?」     涙を流している二人の顔を覗き込み、聖也が二心配そうに聞いた。     「違うのよ、聖也。 パパとママ嬉しくて泣いてるの。 だってこれからは三人いつも一緒にいれるんだもん。 そのことをお空のパパにお知らせしに来たの。 もう心配しないでゆっくり眠ってねって。」     五歳の聖也がどこまで理解出来てるのかわからかなかったが、つぶらな瞳で俺たちを見つめている聖也を見ながら、この親子と潤君の思いも全て俺が引き受けると誓った。
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