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帰ってくるとすぐに、俺はエリカの母親を呼んだ。
「お母さん、お話があります。」
「あらたまって何かしら？…ひょっとして…」
お母さんは察したのかエリカの顔見ると、彼女は黙って頷いた。
義父が上京してきていたので、俺とエリカの向かい側に二人を座らせた。
「お母さん、絵里と聖也を僕にください。」
義父は今にも泣きそうな母の背中を撫でながら微笑んでいた。
「母さん、アタシ…オーナー…いや和明さんと一緒に歩んでみたい。
アタシはこれからもずっとお水の道いくと思う。
彼ならこんなアタシを理解して見守ってくれる。
普通の夫婦になるというより、人生のパートナーとして一緒に生きていきたい。」
ずっと黙って俺たちの話を聞いていたエリカの母が口を開いた。
「絵里、あなた潤くんのこと忘れることなんて出来ないでしょ？
そんな絵里と一緒にやっていくなんて椎名さん、耐えれるの？」
「僕は絵里に潤くんのこと、忘れる必要はないと思ってます。
潤くんがいてくれたからこそ、今の絵里がいる。
僕はそんな絵里を愛しているから。」
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