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「そうだ。亮先輩はもうドラム叩けます?」
太朗が亮に尋ねた。
「そうだねぇ……。もう腱鞘炎は大丈夫だと思うょ」
手首を回して亮が言う。
「じゃあ、ちょっとお願いがあるんですけど……。聞いてもらえます?」
「お願ぃ?」
「メンバーを変えて、またGo Aheadを結成しませんか?」
太朗の言葉に宗司は口にしていたコーヒーを吹いた。
「お前、本気で――」
「本気です」
宗司の言葉を遮って太朗が言った。
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