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「軽音部はどこだ?」 まだ右も左も分からない校舎の中を善はさ迷っていた。 誰かに聞こうかと周りを見る。丁度その時、善に話しかけようとしていた女生徒がいた。 「あの、白鳳くん……?」 その女生徒は少し小柄な大人しめの雰囲気をしていた。薄めの化粧をし、清楚な感じだ。 「え?あ、丁度良かった!軽音部ってどこでやってるの?入りたいんだけど場所が分からなくてさ。教えてくんない?」 善が言うとその女生徒が口を開く。 「軽音部には入らない方がいいと思うけど……」 「何で?」 「活動はしてなくて、割り当てられた教室でタバコ吸ってるだけの部活だから……。もう来月に廃部決まってるの」 女生徒の言葉に善はポカンと口を開けた。 「それ、本当?」 頷く女生徒。 「仕方ないなぁ……。 俺が入って盛り上げるか! じゃあ早速案内してくれる?あ、部室の前まででいいからさ。それと名前は?俺は白鳳善。善って呼んでくれればいいから」 善はそう言って笑った。
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