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僕の小さな心は静かに 音を立てて折れた 『痛い』そして小さな僕 は分かっていたが、おば あちやんには聞かなかった ううんっ聞けなかった おばあちゃんは僕に 気を使い『お仕事だからね』 その言葉が僕には痛かった 僕はもう………母さんが 帰ってこない事は分かっていたから… それでも、おばあちゃんは『おりこうにしてれば、すぐ帰ってくるよ』 と僕が何も知らずに、可哀相だと思っていたのだろう『大人なんてみんな勝手だ』 分からないふりをしておばあちゃんの薄っぺらい言葉に愛らしく『うんっ』と頷く僕… 大人なんて『嫌い』僕はそうおもった……子供は、何も知らないって、思ってるでしょっ…知らないフリしてあげてるだけなんだよ…何かあれば、『いい子で居たら…』いい子ってどんな子なん⁉ただただ…言う事に『うんっ分かった』って言う事なん⁉と思いながらも 小さな僕は、大人の言うままに『うんっ分かった』と言って、いい子にしていた……
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