第四章 再生の町

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「で私のバラの花は、どこに行ったのかな?!」 旅人は部屋に戻るとアリサに怒られていた。 「すまない、反省しているからそれ以上怒らなくても」 「怒るわよ!毎度毎度、騙されて、あんたの学習能力は猿以下なの?知能指数だったらミクのほうが何倍もましね! てか君は確か帝都出身よね。そうよね? 君は、はいかYesだけ言ってればいいの!! あそこは、全市民に義務教育をしていたらいけど、あれは嘘っぱちね。 だって君は教育を受けてない私より馬鹿だもの! ねー聞いてんの!!」 旅人はまるで猟犬に追い込まれた子羊のように小さくなっていた。しかも現在進行形で。 「アリサちゃんもうそれ以上言うとお兄ちゃんかわいそうだよ。」と見兼ねたミクが仲裁に入った。 旅人はわらを掴む勢いで首を上下に振った。 アリサは彼の行動をみてハァとため息をすると腕を組み、旅人に質問をした。 「で今度はどうだったの?」
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