第四章 再生の町

19/38
前へ
/397ページ
次へ
倒れこんでいる人はあまりにも不思議な倒れ方をしていた。 足は少し曲がっていて頭の先には植木鉢の破片と土が敷き詰められていた。 さらに破片で負ったのか顔や腕にいくつか切り傷が確認できる。 旅人はすぐさま倒れている人へ駆け寄った。 「…冷たい。」 旅人が倒れこんでいる人を抱え込むとある事に気付いた。 旅人はその人を背負い月光がそそぐ場所に移動しようとした。 その人は自分より小柄なはずなのに異常に重く感じられた。 ようやく顔が見えるほどの明るさのとこまで移動するとアリサは綺麗と甘美し、 旅人は絶句した。
/397ページ

最初のコメントを投稿しよう!

68人が本棚に入れています
本棚に追加