第四章 再生の町

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「本気と書いてマジです。」 店員は、そう言うと店先に飾ってあるカーネーションを手に取った。 「私が死んだときに私にこのカーネーションを返してください。」 旅人は店員から花を渡されると「明日返せばいいんですね。」と確認した。 店員はええとニッコリ、笑い返した。 旅人は足元に置いてある紙袋を持つと仲間が待つ町で一つしかない宿へと足を進めた。
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