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そしてスーラがジークを引っ張りながら走っていると、ジークはスーラの後ろ姿を見ながらさっきのことを不思議に思っていた。
「なぁ、結局デビをあのままを置いていってよかったのかよ?」
するとスーラはゆっくりと走るスピードを落としていく。
「い~のよ。あんな奴ほっといて」
スーラがジークに顔を赤くしていることを隠しながらそう言うと、ジークは指で頬を掻く。
「まぁいいか。久しぶりにスーラと二人だけで学校に行くのも……」
そういいジークも少し顔を赤くすると突然ジーク達の背後から笑い声が聞こえてきた。
「いつ見ても二人は仲がいいことだね~。特にスーラなんか大胆にジークの腕を掴んじゃって」
その言葉に二人はさらに顔を赤くして、スーラはジークの腕を離し、二人は距離をとってから後ろを振り返る。
「何いきなり変なことを言うのよマキ!!」
「別に変なことを言ってないわよスーラ。私は事実を言ったまでよ」
この女性はマキ、スーラの友達でお金持ちのお嬢様。
そして最近はまっていることと言えば、ジークとスーラの仲をいじること。
何と趣味の悪いことだろう。
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